企業概要
三菱総合研究所は三菱創業100周年の記念事業として、三菱グループ各社の共同出資により設立された総合シンクタンク。
「政策・公共部門」「企業・経営部門」「事業開発部門」の3つの部門で、事業を展開している。
具体的な提供サービスラインは、調査・研究・分析予測や、経営戦略・ICT活用戦略の立案、システム開発からアウトソーシングまでの一貫したITサービスなどがあげられる。
掲げる理念は「未来共創事業」であり、クライアントの未来をシンクタンク機能が構想し、コンサルティング機能で路を示し、ITソリューション機能でもって実現させることを目指している。
また、今後はビジネスソリューションに注力し、従来からの研究事業部門との相乗効果を狙う。競合のシンクタンクと比較すると研究職が強いとされている。
企業データ
設立 | 1970年5月8日 |
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公式サイト | http://www.mri.co.jp/ |
本社所在地 | 東京都千代田区永田町二丁目10番3号 |
代表者 | 大森 京太 |
社員数 | 3,842名(2018年時点) |
事業内容 |
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特徴・強み
総合シンクタンクならではの科学的・学際的なアプローチでクライアントの高度で複雑な課題を解決する。
強みとしているサービスは、政府、官公庁、地方公共団体等から委託される各種調査研究である。
経済・経営、社会・公共、科学技術、IT・ビジネスソリューションといった多彩な事業分野での高度な知見と、DCSが有する幅広いITソリューションが連携することにより、学際的な課題、高度に複雑化した課題などクライアントのあらゆる要望に対して、ワンストップで提供するユニークな体制が整っている。
得意領域にも表れているように、かつては売上・営利重視の色は比較的薄く、公への貢献を重視しており、大きなシステム部門は持ってはいなかった。
近年は経営陣および主要株主の意向により、ビジネスサイドの売上・利益を最重視する「普通の会社」に転換した組織運営がなされている。
市場規模が大きいITソリューション事業の拡大方針を明確にしており、ITソリューション事業部門の拡大、システム開発会社である三菱総研DCSの連結子会社化、三菱UFJフィナンシャル・グループとの業務提携などの施策を行なった。
現在の連結売上高・純利益の半分以上を、三菱総研DCSが占めるなどITソリューションサービスの提供が多い。
尚、他社の大手シンクタンクが金融機関の調査部門から派生したのに対し、三菱総合研究所は三菱グループの共同出資であるため、三菱UFJフィナンシャル・グループの一員とはなっていない。
旧三菱銀行の調査部門から派生した会社は、ダイヤモンドビジネスコンサルティングであり、2016年現在の三菱UFJリサーチ&コンサルティングである。
役員は三菱UFJフィナンシャル・グループをはじめとする三菱グループ各社出身者が多く占める。