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コンサルへの転職に学歴は関係あるか?どの大学出身なら入れるのか?

コンサル転職学歴

コンサルへの転職に学歴は関係あるか?どの大学出身なら入れるのか?

コンサルティングファームへの転職を目指す誰もが気になることの1つ、それが学歴問題です。

各コンサルファームのHPではパートナーや役員の紹介がされていますが、どこも高学歴な人たちばかり。

東大・京大・一橋 etc..。

 

「僕なんかが受かるのだろうか・・?そもそも受けることはできるのだろうか?」

 

私自身、決して高学歴ではないスペックでのコンサル転職を目指していたため、この問題についてはかなり深く調査をしていました。

自分自身の不安を消すため、以下の情報ソースを元に細かく調査しました。

そのため、情報の精度は非常に高いと考えています。

  • エージェントからの情報
  • コンサルファームで働く知人の情報
  • コンサルの公式HPを見て、所属する役員・コンサルタントの学歴調査

 

今回は「コンサルへの転職に学歴が関係あるのか」について書きたいと思います。

特に、以下の点に言及していきます。

  1. コンサルへの転職に学歴は関係あるか?
  2. どのくらいの学歴があれば受かるのか?
  3. コンサルファーム毎の受けることができる大学は?
  4. 学歴の差を埋めて、オファーを獲得するための方法

コンサル転職に学歴は関係あるか?高学歴しか無理?

結論からお伝えすると、学歴は関係あります。

そして、コンサルファームにはかなりの高学歴出身者が多いことも確かです。

後ほど説明しますが、受けることすら、一部の大学出身者しかできないコンサルファームもあります。

なので、コンサルへの転職を目指す上では学歴は高いに越したことはありません。

 

しかし、コンサルファームによっては許容する学歴の範囲が広い場合もあるため、学歴が高くない人にもチャンスはあります。

「なぜコンサルファームは学歴を気にするのか?」については、3つの理由があります。

  1. 求める人材に「地頭の良さ」を重視している
  2. クライアントへの説得材料や信頼獲得
  3. 採用の効率化

それぞれについて簡単に説明します。

「地頭の良さ」を重視している

1つは、求める人材に「地頭の良さ」を重視しているからです。

地頭の良さとは、簡単に言うと論理性です。

知識がない場合でも、物事を整理して少ない情報から答えを組み立てる能力のことを意味しています。

 

コンサルティングファームの採用では、そのような地頭力を重視しているのですが、学歴に比例してこの能力が高い傾向にあります。

特に上位国公立の大学群の入試では、単なる知識の記憶だけでは解けないような問題が出題されているためです。

この地頭力が、コンサルが高学歴の人材を採用している1つの理由です。

 

地頭力については、下記の記事でも詳しく触れています。

クライアントへの説得材料や信頼獲得

2つ目は、クライアントへの説得材料になることや、クライアントからの信頼獲得をするためです。

コンサルファームのクライアントは、基本的には超大手企業です。

当然、コンサルタントが相対するクライアントの役員は高学歴な人が多いです。

 

またコンサルタントの業務内容は、時に難易度の高い経営視点のテーマを扱うことがあります。

コンサルタントの仕事は、クライアントにプレゼンし、理解や行動してもらうことですが、そのプレゼンを納得させる1つの材料として学歴が影響しています。

 

むしろ、クライアントからすれば、コンサルは高学歴であることが前提なので、

「東大出身のコンサルが言うならそうなのかな?」

というよりも

「Fラン大出身のコンサルが提案した内容だけど、本当かな?」

という不安が出てきます。

 

全く本質的な視点では無いのですが、残念ながらクライアントにはそういった考え方をする人は多いですし、みな潜在的にそう考えてしまいます。

特に、業務テーマが経営の難しい課題の場合は、海外の大学で学んだ経験があるか?教養があるのか?なども、クライアントからすれば信頼できるかの判断軸になるでしょう。

 

なので、そのようなクライアントから信頼をしてもらい、説得をするという目的が高学歴を採用している1つの理由です。

採用の効率化

3つ目は、採用の効率化です。

コンサルティング業界は今でも人気の業界です。

東大・京大生の就職したいランキングでも、多くのファームがTOP10入りを果たしています。

コンサル就職人気

出所:One carrer

 

しかし、その一方でコンサルファームの採用枠は非常に少ないところもあります。

これはコンサルファームに限らずですが、応募者全員と面接する時間やコストはないため、足切りをしなければなりません。

その際に、学歴というのが基準となっています。

 

応募者に高学歴な人材が多い上に、採用枠が少ないため、必然的に高学歴の学生を集めることになっているのです。

以上3つが、コンサルファームが学歴を重視する理由です。

どのくらいの学歴があれば応募できるのか?受かるのか?ファーム別の傾向

では、どのくらいの学歴があれば応募できるのか?受かるのか?について書いていきます。

まず、どのくらいの学歴があれば受かるのか?ですが、応募できる学歴の人は誰でも受かるチャンスがあります。

 

つまり、応募ができている時点でほとんど学歴は関係ありません。

なぜなら、応募時点で学歴フィルターがかかっているため、面接では学歴はほとんど重視されないからです。

なので、どのくらいの学歴があれば受かるのか=どのくらいの学歴があれば応募できるか ということになります。

 

では、重要なポイントである、応募できる学歴についてです。

次に、結論としては、ファームによって異なります

元も子もない意見ですね。

当たり前すぎるので、もう少し具体的に説明します。

 

まず、以下の大学はどのファームも受けることができます。

つまりESで門前払いされることはありません。

東大、京大、一橋、東工大、大阪大、北大、東北大、名古屋大、筑波大、東京外語大、九州大、神戸大、横国大、早慶(上位学部)、ICU

コンサルファームは戦略系、総合系、IT系、財務系など様々な種類がありますが、基本的には上記の学歴があれば、受けることは可能です。

他の大学はどうなの?と思うはずなので、それについてはコンサルファーム毎に、受けることができる大学を紹介したいと思います。

戦略系(マッキンゼー・BCG・ベインなど)

東大、京大、一橋、東工大、大阪大、北大、東北大、名古屋大、筑波大、東京外語大、九州大、神戸大、横国大、早慶(上位学部)、ICU、お茶の水女子

※九州大、神戸大、横国大などは怪しい

戦略ファームは、基本的には上位国立大と早慶(上位学部)しか受けることすらできません。

かなり狭き門ですね。

マッキンゼーの公式サイトに載っているパートナーやプリンシパルの学歴を見ても、東大・海外MBAホルダーというのがボリュームゾーンになっている高学歴集団です。

つまり私のようなMARCH出身者は応募すらできない状態です。

 

実は、私も転職活動をする際に「戦略ファームを受けられるか?」についてエージェントに聞きましたが、未経験の場合はまず無理ということでした。

ファームが求めていないスペックの人材をエージェントが送っても怒られてしまうということで、応募を断念しました。

世知辛いですね。

 

もちろん自分で直接応募することは可能ですが、学歴無し未経験の方は死亡確実なので辞めておきましょう。

ただ、コンサル業界出身であれば、私のようなMARCH出身でも受けることができるとの話でした。

特に最近は戦略ファームがデジタルに注力しており、人材を積極的に採用していることから、何かしら専門性を身につけている場合はチャンスがあるとのことでした。

総合系(デロイト・アクセンチュア・PwCなど)

戦略系を受けられる大学群、やや上位私立(上智、MARCH、東京理科、関関同立、学習院など)、中堅国公立(首都大、東京学芸大、広島大、千葉大、岡山大、金沢大など)

総合系は、戦略ファームよりも受けられる大学群の許容が広がります。

つまり、上記の大学出身者については、基本的には書類応募をすることが可能になります。

 

しかし、”受けることができる”というだけで、応募者のボリュームゾーンは戦略系の大学群であることには変わりありません。

その理由としては、総合系も戦略案件があることや、総合ファームがデジタルに注力していることから、総合系に対する高学歴応募者の志望度が高いからです。

そのため、受けられる大学の許容範囲が広がっているものの、学歴無し未経験の応募者は厳しい戦いであることに変わりはありません。

 

ただし、IT系の部署については学歴を重視されない傾向があります。

私のファームでも、東京農大といった偏差値が高くない大学出身者もいるので、前職の経験次第ではチャンスがあるでしょう。

会計系・IT系・その他中堅(アビーム・ベイカレント・スカイライトなど)

戦略系・総合系を受けられる大学群、日東駒専、地方国公立など

会計系・IT系・その他中堅のファームについては、総合系よりもさらに大学の許容が広がります。

もちろん時期やタイミングによって異なりますが、中堅私立や中堅国公立などの出身者にも門戸が開かれているケースが多いです。

 

私の知り合いでも、駒沢大出身でアビームなどに入っていますし、偏差値45くらいの私立(名前を失念しました・・)からベイカレントに入った友人がいます。

やはり、戦略系や総合系と比較すると高学歴出身者からの人気が落ちるため、許容が広がっているのでしょう。

 

また、総合系と同じで、IT系についてはあまり学歴を重視されません。

どちらかといえば、IT系のバックグラウンドがどれくらいあるのかが重視されるため、理系大学出身者や、SIerなどで職務経験を積んでいる人は問題なく受けることができます。

戦略系からスピンアウトした小規模の戦略・投資系(パクテラなど)

注意が必要なのは、戦略ファーム出身者が独立して作った小規模系のファームです。

このようなファームは、主に戦略・投資系の案件に注力しているおり、学歴も戦略ファームに近いくらい厳しい場合があります。

 

私も、パクテラコンサルティングなどは学歴の都合上、エントリーができませんでした。

しかし、戦略ファームほど学歴に厳しくないので、例えば、戦略系を受けられない早慶の下位学部でも受けることができます。

学歴の差を埋めて、オファーを獲得するための方法

コンサルファームは学歴を重視していることや、ファーム毎に許容される学歴範囲について紹介していきました。

当然、現実的にどうしても応募できないファームは存在します。

それは仕方がないことです。

 

しかし、学歴を差を埋める努力をしたり、今すぐには無理でも経験を積むことで、応募したり、オファーを獲得するチャンスはあります。

以下の方法は、オファー獲得の確率を少しでもアップさせたり、応募チャンスを掴むために有効です。

  1. TOEICで高得点を取得する
  2. 面接の情報収集+対策を徹底的に行う
  3. 今入れるコンサルに入って経験者となり、最終的に行きたいファームにチャレンジする

TOEICで高得点を取得する

これは、オファー獲得の確率を上げる方法です。

TOEICは、学歴と同様に1つの努力証明になります。

 

また、特に外資系のコンサルファームの場合は実務でも英語を使うことがあります。

そのため、面接でもTOEICの点数を聞かれることが多々あります。

それを踏まえて、TOEICの点数が低い高学歴出身者とTOEICが800点以上の中堅学歴出身者のESだけを並べて見たときに、人事担当者は迷うはずです。

そのくらい英語力は重視されていますし、学歴よりも実務で活かせる肩書きとして価値が高いでしょう。

 

つまり、TOEICは学歴の差を埋めることができるツールなのです。

なので、学歴に自信がない人は是非TOEICの点数をあげてください。

就職や転職で有利になる点数は”800点以上”とされています。

尚、私は今のコンサルファーム入社してから2ヶ月半でTOEIC800点を取りました。

正直、勉強はめちゃめちゃ辛かったですが、ちゃんとやれば短期間でも成果を出せるので諦めないでください。

 

TOEIC点数をアップさせた方法については、以下の記事を参考にしてください。

面接の情報収集+対策を徹底的に行う

これも、オファー獲得の確率を上げる方法です。

学歴の差を埋めるためには、面接の対策をライバルよりも徹底的に行う必要があります

正直、オファーを獲得できるかどうかは、この面接対策にかかっていると言っても過言ではありません。

 

そして、私と同じように学歴に武器がないコンサル応募者は、確実にこの作業を行なっています。

この質問収集+回答作成のポイントは以下です。

  1. その企業特有の質問があるかを確認する
  2. 質問に対する回答に「なぜ?」「どのように」と3回聞かれても答えられるようにする

 

面接でされる質問は、ほとんどが同じです。

どの企業でも志望動機や成果を出した経験について聞かれます。

なので、その質問に対してはロジックの破綻がないように掘り下げられても問題ない回答を作りましょう。

 

たまに、その企業特有の質問がされることがあります。

その時に「うっ・・」と詰まらないようにしっかりと質問を対策さえしておけばOKです。

 

どれだけWEBテストの点数が高くても、企業の研究をしていても、面接の受け答えがダメだった場合は落ちてしまいます。

せっかく応募書類を通過して、高学歴のライバルと同じ土俵に乗ったのに、面接で不合格になってしまったら意味がありません。

 

なので、まずは面接で聞かれる質問を全部集めましょう。

そして、その質問に対しての回答をガッチガチに作成しましょう。

 

また、これをやることで、心の安心材料にもなります。

面接前に不安になることが多いと思います。

では、なぜ不安になるのか?

それは「何を聞かれるかわからない、それにうまく返せるかがわからない」から不安になっているのです。

だったら、最初から何を聞かれるのか分かる状態にしておけばいいじゃないですか。

そして、何を聞かれても答えられるように回答を作っておけばいいじゃないですか。

 

この「面接の情報収集+対策」という作業が、ライバルとの差を埋める、むしろ差をつけるための作業であることは間違いありません。

では、どこで面接情報を収集すればいいのか?については、下記の記事で詳しく紹介しています。

これは転職面接の口コミサイトなので、実際に面接で質問された内容などを見ることができます。

コンサル経験者となり、最終的に行きたいファームにチャレンジする

これは、現状は応募すらできないファームに行くための方法についてです。

例えば、学歴無し未経験の人がマッキンゼーに行きたいと考えても、前述の通り応募はできません。

 

では、一生マッキンゼーに行くことができないのか?というと、それは「No」です。

学歴的に難しい場合は、ひとまずどこかのコンサルティングファームに入って経験者となることで、マッキンゼーを受ける資格を得ることができます。

 

ここでの注意点は、戦略ファームが欲しがるようなスキルを身につける必要があるということです。

現在でいうと、デジタル系の人材は戦略ファームでも採用強化しているなど、戦略ファームの弱みである領域のスペシャリストになることで、門戸が開かれます。

このように、市場として価値のあるコンサル経験者となれば、学歴関係なくコンサルファームへ挑戦することができるようになります。

まとめ

今回はコンサルへの転職と学歴の関係性について紹介しました。

残念ながら、学歴はとても重要な要素なのでその現実は受け入れなければいけません。

しかし、どうしてもコンサルファームに行きたい、どうしても特定のファームに行きたいという強い思いがある人は、その将来に向けて学歴の差を埋める努力をするべきです。

 

可能性が0%ということはあり得ませんし、キャリアの積み方次第ではオファー獲得率を大きくアップさせることができます。

コンサルファームに入りたいと考えている人は、自身の学歴・スキルを冷静に分析して、今後のキャリア設計をしていきましょう。