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【オファー獲得した志望動機を公開】コンサルタントへ転職するための志望動機の作り方・書き方

コンサル転職志望動機

【オファー獲得した志望動機を公開】コンサルタントへ転職するための志望動機の作り方・書き方

コンサルティングファームへの転職で、大きなポイントと言われている志望動機。

通常の企業への転職では、履歴書と職務経歴書だけを提出するケースが多いですが、コンサルファームの場合は”志望動機書”の提出を求められます。

それだけ志望動機を重視しているということです。

厄介なのは、コンサルを納得させるほどのロジックをもとに志望動機を作らないといけないということです。

そのため、面接で突っ込まれるポイントを踏まえて、筋の通った志望動機を作る必要があります。

今回の記事では、以下の内容について書きたいと思います。

  1. 4つのコンサルファームからオファーを獲得した私の志望動機を紹介
  2. 志望動機を作成するときの最重要ポイント
  3. 志望動機の作成のステップ・手順

私がコンサルからオファーを獲得した志望動機

最初に、私がコンサルへの転職で伝えていた志望動機を紹介します。

私の場合は、「仕事内容」と「働く環境(成長)」という2つの視点で志望動機を作成しました。

実際の文章を紹介する前に、簡単にサマリーを書いておきます。

【仕事内容】

コンサルに転職して、企業全体のKPIを見ながら、事業課題やマーケティング課題の解決をサポートしたい。

  • 現在は広告代理店でプロモーションの支援をしているが、あくまでも広告領域の指標に沿った、広告領域支援に限られる
  • 企業の本当に解決すべき課題に対して支援できていないときもある
  • 現在の会社でそのような支援をするための挑戦をしたが、代理店という性質上それができなかった

【働く環境(成長)】

コンサルになって、常にプロ意識を持って支援することで成長したい。

  • コンサルはクライアントから高いレベルのサービスを求められる
  • そのような環境下で、クライアントの成長を支援するとともに自分自身も成長したい

私は上記のような2つの方向性で、志望動機を作成しました。

では実際の文章を公開したいと思います。

身バレを防ぐために、文章や内容を若干だけ変えていますが、ほぼこの通りです。

(1)クライアントの企業課題に対する効果的な打ち手を考えて実行支援できるパートナーでありたいため

コンサルタントはクライアントが抱えている潜在的な課題を明確にして、事業全体に対する最も効果的な解決策を導き出して実行支援していると考えています。

現職では、クライアントのマーケティング課題を解決するために、主に広告領域で支援をしています。

クライアントが新規事業立ち上げをする導入期や、ターゲットを拡大して売上拡大をする成長期においてのプロモーションプランや施策策定などを支援してきましたが、あくまで広告領域の打ち手の提案や実行に限定されます。

その中でも、現職の上長にサポート頂きながら事業の課題を含めた俯瞰的な視点での提言や提案をクライアントにアプローチしてきましたが、広告代理店の特性上、上記のような業務を主務として取り組むことは難しい状況があると考えています。

広告代理店の特性上仕方ない部分もありますが、クライアント企業の本質的な課題解決をするという当事者意識を持ったパートナーとして取り組みたいという思いが強いからこそ、戦略策定から実行まで一貫したKPIをもとに、事業全体の成長を促進する支援をしたいと考えています。

また、事業会社ではなく第三者としてクライアント課題と向き合うことで潜在課題に気づき、課題解決の実行を推進できるパートナーでありたいと考えています。

 

(2)クライアントへより高レベルのサービスを提供し、自らも成長したいため

コンサルタントはクライアントの課題解決を早期に実現し、また効果を最大化するために常に高いプロ意識と意欲を持って支援をしていると考えています。

現職でも、クライアントを支援する立場として広告領域のプロフェッショナルであるという意識と学習意欲を持ち、業務に取り組んでいます。

クライアントよりも先に広告の最新テクノロジーをキャッチアップすることや、クライアントの業界知識については自身のほうが劣っていても業界の広告領域に関しては常に情報を提供し、施策に活用できるよう意識してきました。

コンサルタントとして働く上で、上記の経験で学んだプロであることの意識を持ちつつ、知識的側面と人間的側面でさらに自身が成長し、クライアントの成長に貢献していきたいと考えております。

以上の2点より、貴社コンサルタントとしてクライアント、社会の発展に寄与したいと思い、志望いたします。

コンサルを納得させる志望動機のポイント

志望動機を作成するにあたって、面接でも聞かれる重要なポイントと対処法について紹介します。特に、以下の点については深く突っ込まれるので、作成の際に必ず検討すべきだと思います。

  1. コンサルティング業界じゃないといけない理由になっているか?
  2. そのコンサルファームじゃないといけない理由になっているか?

それぞれについて説明します。

コンサルティング業界じゃないといけない理由になっているか?

ここは、書類でも面接でも必ず伝えるべき内容です。

例えば「事業課題を解決したい」という転職理由はコンサルで叶えられます。

しかし、これだけの理由だと、事業会社の経営企画などでも叶えられてしまいますね。

つまり、コンサルタントでしか叶えられない理由にはなっていません。

このような場合の対処法としては、以下の2パターンがあります。

  1. 自分の過去の経験からロジックを作る
  2. もう1つの志望動機と組み合わせてロジックを作る

自分の過去の経験からロジックを作る

これは、コンサルタントという立場的な特徴を理由にするということです。

つまり、過去の会社でコンサルタントのような立場で働いていた場合、「クライアントの事業課題を外側から支援する」という理由を作るということです。

私の場合は、前職が広告代理店だったため、このパターンを使っていました。

「私は今まで、一貫して事業会社を支援する立場で働いてきました。今後も事業会社の内側ではなくて外側から支援したいと考えています」

このような理由であれば、一定のロジックが完成しているので書類は通りますし面接官も納得してくれるケースが多いです。

ちなみに、「なぜ事業会社の外側から支援したいのですか?」と聞かれた場合の回答は用意する必要があります。

私の場合は「学生時代の原体験から、事業会社を支援する立場が良いと思った」というロジックにしていましたが、ここは人それぞれなので自身の経験を振り返って見てください。

もう1つの志望動機からロジックを作る

これは、志望動機の2つを組み合わせることでコンサルじゃないといけない理由に仕上げるという方法です。

例えば、皆さんに「事業課題を解決したい」という志望動機があるとします。

前述の通り、この1つだけの理由では、コンサルじゃないといけない理由にはなりません。

しかし、例えば「成長したい」というもう1つの軸と組み合わせることでコンサルじゃないといけない理由に仕立てることができます。

コンサルタント=「事業課題を解決することができて、成長できる」

経営企画=「事業課題を解決できるが、成長できない」

このように、2つを組み合わせたロジックにすれば、コンサルに転職したい動機ができあがります。

ただ、例えば上記のような場合は「成長」の定義をしっかりと定めておく必要があります。

この志望動機は「事業会社は成長できない」というロジックになっていますが、そんなことはあり得ませんし、良い伝え方ではありません。

自分自身がどう成長したいのか?という整理=自分が目指す成長をするには、コンサルじゃないといけない理由を考える必要があります。

以上のように、コンサルじゃないといけない理由で悩んだ場合は、前述の2パターンで対処することができると思います。

そのコンサルファームじゃないといけない理由になっているか?

次に、その応募企業じゃないといけない理由を考える必要があります。

例えば「アクセンチュアじゃなくてデロイトに入りたい理由」などですね。

 

ただ、志望動機書にはここまで書かなくても大丈夫です。

つまり、各コンサルファームごとの志望動機を書く必要はありません。

その理由は、書類が長くなりすぎるということと、工数がかかりすぎるからです。

あくまで面接対策として行う認識で良いと思います。

 

この対策のポイントとしては、まずは自分がやりたいことを整理→次に企業でやれることを整理しましょう。

自分がやりたいこと=アクセンチュアではできるが、デロイトではできない

というロジックが必要になるので、企業研究は必須です。

 

企業研究をする上では、業務内容・社風という視点で各コンサルファームを比較するとわかりやすいです。

しかし、コンサルファームは情報が閉じられていますし、わかりづらい業界です。

自分だけで情報収集をするのは困難なので、ファームで働く知人などがいれば、その人に聞くのが良いでしょう。

私の場合、自分で探す際には各コンサルのHPを見ながら、自分がやりたいことに近いケーススタディを確認するなどして研究・比較していました。

 

BIG4についての比較や面接で使える材業は、下記で詳しくまとめています。

志望動機を作るステップ・流れ

最後に、志望動機を作る際のステップについて紹介します。

ステップは、大きく以下の4つに分かれます

  1. なぜコンサルに転職したいのかを箇条書きにする
  2. コンサルじゃないといけない理由(志望動機)を作成する
  3. エージェントに添削してもらう
  4. 面接で深掘りされても大丈夫なように、ロジックを固める

それぞれについて書いていきます。

なぜコンサルに転職したいのかを箇条書きにする

まず最初に「転職後に何を得たいのか」を自分自身で整理する必要があります。

この段階では、企業に伝える内容だと思わなくても構いません。

 

以下のような形で箇条書きにしてみましょう。

  • 年収をあげたい
  • 厳しい環境でスキルを身に付けたい
  • 戦略的な仕事をしたい
  • 良い肩書きが欲しい

などなど。

この時点では、自分が本当に感じたことを書き出すことが重要です。

自分が思っていることじゃないと、後ほどの志望動機作成の際に、リアリティのあるストーリーを作れずに、嘘っぽい志望動機になってしまうので注意しましょう。

コンサルじゃないといけない理由(志望動機)を作成する

実際に志望動機書を作っていきましょう。

箇条書きにした中から、最もコンサルに転職したい理由をピックアップします。

 

私のオススメは、志望動機を2つ作ることです。

エージェントの人も、2つくらいがちょうど良いと言っていました。

A4の半分くらいを使って、志望動機を書きましょう。

書類作成のポイントは、以下になります。

  • 結論から伝える
  • コンサルタントになりたい理由を伝える
  • コンサルファーム毎の志望動機は記載しない
  • 面接でも同じ内容を伝えるつもりで作る

エージェントに添削してもらう

志望動機を作成したら、必ず転職エージェントに添削してもらいましょう。

その1番の目的は、コンサルを納得させるほどのロジックがあるか?を確認してもらうためです。

また、コンサルは言葉の使い方にもかなり細かいので、そういった点もチェックしてもらう必要があります。

面接で深掘りされても大丈夫なように、ロジックを固める

志望動機書が完成したら、面接を想定して志望動機の完成度を高めましょう。

特にここで対策すべきことは、以下の2点です。

  1. 志望動機を簡潔に伝えられるようにすること
  2. あらゆる角度の質問、深堀の質問に答えられるようにすること

 

せっかく固めた志望動機でも、面接で伝えられなければ意味がなくなります。

考えは固まったけど、うまく伝えられない・・ということは往往にしてありますので、しっかりと言葉にできるようにしましょう。

 

また、面接は会話のキャッチボールなので、志望動機書に書いてあることをすべて伝えるのは良くありません。

全部伝えようとすると、冗長になって落とされる可能性が高まります。

なので、まずは結論だけを伝えてみて、相手の反応によってもう少し話してほしそうであれば軽く補足をするのが良いです。

 

また、志望動機をうまく伝えられたとしても、それに対して必ず深堀質問がされます。

なぜそう思ったのか?いつそう思ったのか?といった質問がされます。

自分自身で志望動機を見ながら想定質問集を作るなど、しっかりと対策をしましょう。

面接対策については、以下で詳しくまとめています。

まとめ

今回は、コンサルへ転職するための志望動機の作り方について紹介しました。

志望動機=転職理由であり、企業からすれば一番聞きたいポイントです。

そこにしっかりとしたロジックがなければ、企業からしても採用する理由を見出せません。

今回の記事を参考にして、ぜひオファーを獲得できる志望動機を作成してください。