【★★★★★】外資系コンサルのビジネス文書作成術
おすすめポイント
本書は、ビジネス文書を作成する上で必要な3つの主要スキルを身に着けるための一冊となっています。
特に、WordやPowerpointをよく使用する人にはとても参考になります。
コンサルファーム・事業会社ともに、Wordでの議事録作成や報告書作成や、Power pointでの社内資料作成を求められるケースが多いです。
以下が、本書で紹介されている主要な3つのスキルです。
- Word文書作成のメソッド
- 相手に伝わる・理解される文書を書くロジック
- 文書を効率的に作成する方法
3つのスキルについて解説します。
Word文書作成のメソッド
優れたWord文書を作成するには、4つのポイントがあります。
- 文章のロジック
- 文書の書式
- 適切な用語の選択や使い方
- 必要に応じた図解
本書の前半では、この4つの重要性(なぜ大切なのか?)について紹介されています。
文書を作成する目的は、正確な記録を論理的に伝えるということです。
Powerpointを使ったスライドと異なり、絵で理解させるのではなく、言葉で伝える必要があります。
そのため、文書のロジック構成や、見やすい書式、正確に理解できる言葉遣い、難解な内容の図式化が重要とされています。
特に、私は言葉遣いについて非常に学びの多い一冊だと感じました。
例えば、以下のようなポイントです。
- 主語と動詞は近づける
- 抽象化しすぎない「~化」「~性」「~的」など
こういった文書作成のコツやポイントが、わかりやすくまとめられています。
相手に伝わる・理解される文書を書くロジック
ロジカルシンキングとは、コンサルファームでも事業会社でも基礎的な必須スキルとして重要視されています。
しかし、一口でロジカルシンキングと言っても、ロジカルテクニックは何種類かに分けられます。
例えば、「帰納法」「弁証法」「演繹法」「クリティカルリーズニング」などです。
それぞれのロジカルテクニックには、どのような効果があるのか?、どのような場面で使うべきなのかということが詳細に説明されています。
そのため、文書作成やパワーポイントのストーリー作成において役立ちます。
文書を効率的に作成する方法
わかりやすく、正確な文書を作成することに合わせて、なるべく作成にかける時間は短縮することが重要です。
なぜなら、目的は相手に伝えることであり、文書を作成することではないからです。
効率的に作成するには、Wordの効率的な機能を理解しておくと非常に便利です。
本書では、そういった細かいテクニックについても触れられており、概念理解~実践という部分まで、日々の業務に落とし込むことができるようになっています。
総合おすすめ度
★★★★★
転職活動で使える度
★★☆☆☆
コンサルタントワークで使える度
★★★★★
通常のビジネスワークで使える度
★★★★★
ボリューム
★★★☆☆
難易度
★★★★☆
目次
序章 スキル診断
Test あなたのビジネス文書作成力を診断する
第1章 ストラクチャー ~論理構造を組み立てる~
Introduction ロジックの比重が大きいWord文書
第2章 スタイル ~体裁を整える~
Introduction Word文書は「スタイル」の良し悪しで第一印象が決まる
第3章 センテンス ~文章を整理する~
Introduction Word文書は「センテンス」で読みやすさが決まる
第4章 スキーマ ~図表を活用する~
Introduction Word文書は「スキーマ」で複雑な情報をシンプルにする
巻末付録 議事録の作成