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コンサルの転職面接における逆質問の方法・例文

コンサル転職逆質問

コンサルの転職面接における逆質問の方法・例文

コンサルファームの面接では、必ず”逆質問”を求められます。

逆質問自体は、通常の面接でも求められるため、「形式的なもの」と捉えられがちです。

しかし、コンサルファームの面接で行われる逆質問は、ただの形式的なものではなく、応募者の適性や志望度を確認されています。

その理由は、コンサルタントにはアドリブ的なコミュニケーションの素養が必要だったり、クライアントに対する理解・知識が必要になるからです。

そのため、”たった数分”の逆質問の内容によって、選考突破率が大きく変わります。

現に、コンサルファームにいる私の同期にも、逆質問によってポジティブな印象を与えてオファーを獲得したという転職者がいます。

 

そこで今回は、コンサル転職の面接で内定に近づくための逆質問の成功事例や、NGな逆質問について、現役コンサルの視点を含めてご紹介します。

特に、以下に触れながら記載していきたいと思います。

  1. OK・NGな逆質問事例
  2. 逆質問の重要なポイント
  3. 面接のフェーズによって逆質問は変えるべきか
  4. コンサル面接で逆質問が実施される理由

コンサル転職の面接で好印象な逆質問

まずは、内定率を高める好印象な逆質問と、その意図をまとめました。

私自身もファームの面接で使用していた質問を含めてご紹介します。

逆質問には、複数のパターンがあります。

例えば、組織構造に関すること、業務内容に関すること、今後の方向性に関することなど、質問にも様々な種類なあります。

大きく分けると、以下のような種類の質問をすることができます。

  1. 競合ファームとの違いに関する質問
  2. ファームの方向性・業務に関する質問
  3. コンサルタントに求められる資質に関する質問
  4. コンサル入社前の勉強に関する質問
  5. コンサル入社後の配属・アサインに関する質問

 

もちろん、これ以外にも福利厚生など質問をすることができますが、選考突破に影響がないと考えられるため割愛します。

それぞれのパターン毎に紹介していきます。

競合ファームとの違いに関する質問

  • 〇〇社とは注力領域が似ており、違いとしては▲▲だと考えているのですが、その認識で合っていますか?
  • または、他に差別化されている違いはあるのでしょうか?

面接官の経験に関する質問

  • 面接官様がコンサルファーム入社後に、最も達成感を味わったのはどのような瞬間でしょうか?
  • 面接官様がコンサルファームに入社して最も良かったと感じる点はどのようなところですか?
  • 面接官様がコンサルファームに入社して最も辛いと感じた経験はどのようなものでしょうか?
  • 面接官様が、業務で苦しい状況の時にそれを乗り越えるためのモチベーションはどういったものがあるのでしょうか?

ファームの方向性・業務に関する質問

  • 貴社は〇〇領域に注力されているという認識ですが、▲▲のような業務領域も行なっているのでしょうか?
    • →例えば、デロイトの面接で「アクセンチュアはITの開発部隊を持っていますが、貴社は今後そのようなIT開発などをバリューとして行く予定はあるのでしょうか?」など
  • 貴社の海外・国内案件の比率はどのくらいでしょうか?

コンサルタントに求められる資質に関する質問

  • 私はコンサルタントの価値の1つに〇〇があると認識しているのですが、コンサルとして働く上で最も重要な資質やポイントはどのようなものがあるでしょうか?

コンサル入社前の勉強に関する質問

  • 仮に貴社にご縁があって入社となった場合に、入社前に行うべき勉強などでアドバイスを頂けないでしょうか。

コンサル入社後の配属・アサインに関する質問

  • 私は〇〇領域のコンサルタントとしてクライアントに貢献していきたいと考えているのですが、プロジェクトや部署を希望することは可能でしょうか?

コンサル転職の面接で失敗する逆質問パターン

次に、NGな質問パターンについて紹介します。

NGパターンは、あげればキリが無いため、代表的なパターンについて紹介します。

調べればすぐにわかる質問

  • 貴社の企業理念はなんでしょうか?
  • 貴社の注力領域はどういった分野でしょうか?
  • 貴社の競合はどのようなファームでしょうか?

Yes,Noで答えられる質問

  • 私は〇〇の部署にアサインしてもらうことが可能でしょうか?

抽象的で、意図がわかりにくい質問

  • クライアントは貴社のことをどう捉えているのでしょうか?
  • 貴社の今後の戦略はどのようなものでしょうか?

逆質問をしない

  • 特にありません
  • 予習してきたので質問はありません

福利厚生や給与に関する質問

  • 私の年収はどのくらいからスタートするのでしょうか?
  • 家賃補助などはありますか?
  • 昇給やボーナス支給額はどのように決まるのでしょうか?

コンサル転職の面接における逆質問のポイント

逆質問例を紹介したので、次にそのポイントについて説明していきます。

逆質問をする上でのポイントは下記の3点です。

  1. 質問する前に「私は〇〇だと考えているのですが…」と前置きする
  2. 面接のフェーズ(何次面接か)によって質問内容を変える
  3. 面接官の回答にレスポンスする

それぞれについて解説します。

質問する前に「私は〇〇だと考えているのですが…」と前置きする

質問する際には、必ず自分の考えを述べましょう。

なぜなら、コンサル業界や応募ファームについてしっかり調べていることをアピールできるからです。

例えば、ファームの方向性について質問をするとします。

その際に、単純に「貴社は、今後どのような領域に注力していくのでしょうか?」という質問の仕方ではなく、下記のように質問すると印象が良くなります。

「貴社のWEBサイトを拝見して、〇〇というプロジェクトに取り組まれていると認識しています。今後注力する領域や方向性は、そのような▲▲のような領域という認識で合っていますでしょうか?」

このように、自分自身がコンサルやそのファームに関してしっかりと調査・理解していることを表現するために、単純な質問ではなく、「自身の認識の確認」という意味で質問することが重要です。

面接のフェーズ(何次面接か)によって質問内容を変える

面接のフェーズによって質問を変えることも非常に大切です。

なぜなら、フェーズによって面接官の職位が異なるからです。

現場クラスの面接官にファームの全体的な方向性について質問しても、あまり適切な回答は得られませんし、その逆も然りです。

それ以上に、「この応募者は相手の立場によってコミュニケーションを変えることができないんだな・・」とネガティブに捉えられてしまいます。

そのため、何次面接なのか(面接官の役職)によって質問内容を変えることが非常に重要です。

面接官の回答にレスポンスする

逆質問に対して面接官が回答してくれた際には、必ずレスポンスをしましょう。

具体的には、面接官の回答に対しては単純な返事や御礼ではなく、その回答を深掘りするような質問がベストです。

その理由は、本当にその質問が聞きたかったということや、ファームに対して興味が深いことをアピールできるからです。

通常、質問をして聞きたいことを全て把握できることはまずありません。

仕事の場合でも、何回も会話のやり取りを繰り返すことで理解できるようになります。

にも関わらず、面接の際には一回で理解できるというのはあり得ません。

面接官からしても、「なんか形式的に聞いてきただけなのかな・・?」と感じてしまいます。

そのため、逆質問をしてから何回か会話のキャッチボールをするように心がけましょう。

コンサルの転職面接で逆質問が重要視される理由

冒頭でもご紹介しましたが、コンサルの面接で逆質問が重要視される理由は大きく3つあります。

  1. 応募者の志望度を確認するため
  2. コンサルの適性を確認するため
  3. シンプルに、応募者の疑問を解消するため

コンサルファームは、単純に応募者の疑問を解消するためだけでなく、志望度や適性を確認する方法として逆質問を実施しています。

それぞれについて簡単に解説します。

応募者の志望度を確認するため

重要視する1つ目の理由は、応募者がそのファームに対してどのくらい本気で入社したいと考えているかを確認するためです。

逆質問の内容や、聞き方によって、志望度が高いのかどうかを見極めているのです。

例えば、そのファームの今後の方向性や、競合ファームとの違いに関して逆質問をするときはそういった点をわかりやすく確認することができます。

なぜなら、コンサル業界やそのファームに関して、どのくらいしっかりと調査しているのかを知ることができるからです。

以下の2つの逆質問を比較してみてください。

「貴社のWEBサイトを拝見して、〇〇というプロジェクトに取り組まれていると認識しています。今後注力する領域や方向性は、そのような▲▲のような領域という認識で合っていますでしょうか?」

「貴社は、今後どのような領域に注力していくのでしょうか?」

どちらも、質問自体は同じですが、前者は自身が調査・予習してきたことをしっかりアピールできています。

予習してきた内容が完璧に合っているとさらに評価は高まりますが、コンサルファームの場合はWEBサイトや外部情報だけで理解できることのほうが少ないため、そこまで気にしなくても問題ありません。

認識がある程度ずれていなければ、「コンサルや当社についてちゃんと調べてるな・・真剣に転職活動をしているし、志望度が高いんだな」と好印象を持たれます。

コンサルの適性を確認するため

重要視されている2つ目の理由は、逆質問でコンサルタントとしての適性があるのかを確認するためです。

勿論、コンサルタント適性を全て確認できるわけではありませんが、やりとりをする中での「切り返し力」や「不快にさせない会話力」などを見ることができます。

また、前述した「下調べ力」もコンサルには重要な要素です。

コンサルとは、クライアントから高額なフィーを貰って、課題の整理・解決策の提案を行う仕事です。

その際に、最も基本的なスキルとして「会話力」が必要となります。

いくら本質的な解決策を提案したとしても、クライアントが聞く耳を持ってくれなかったり、提案の仕方で怒らせてしまっては本末転倒です。

クライアントも人間なので、感情を抜きにしたロジックだけのやり取りというのは徹底しきれないということを理解する必要があるのです。

その上で、どうすればクライアントが不快にならずに提案を聞いてくれるのか、会社の重要な情報を話してくれるのかということを考え、会話していくことが重要です。

逆質問では、会話の1つ1つに対してそういった基礎的なビジネスパーソンとしての会話力が見極められます。

例えば、応募者が逆質問をします。

それに対して、面接官が回答をした後に「はい、ありがとうございます」とすんなりと終わらせることは正解でしょうか?

できれば、「なるほど・・ということは〇〇ということですね?」というように、最悪復唱になってしまったとしても、しっかりとレスポンスをすることが大切です。

そうでないと、「本当は理解していないんじゃないか?」と疑われたり、「理解していないのに確認しない人間なんだな」と捉えられてしまい、コンサル適性なしと判断されるケースがあります。

もちろん、レスポンスの有無はケースバイケースですが、そういった基本的な会話力を見極めるということも、逆質問が重要視されている理由です。

シンプルに、応募者の疑問を解消するため

単純に、応募者の疑問を解消するための逆質問という意味合いもあります。

特にコンサル業界は、機密情報が多く、どういう人間が、どういう仕事をしているのかということがわかりづらいです。

そのため、入社後のミスマッチをできるだけ無くせるよう、面接の際に逆質問を設けています。

まとめ

今回は、コンサル転職の面接における”逆質問”について紹介しました。

前述の通り、コンサルの面接で実施される逆質問は「れっきとした選考の一環」です。

自身の選考突破率や内定獲得率に大きく影響するため、しっかりと事前に対策を行って面接に臨みましょう。

本記事の逆質問例などもぜひ参考にしてください。