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【元外資コンサルが解説】未経験からコンサルティングファームに転職するための対策方法とは?

【元外資コンサルが解説】未経験からコンサルティングファームに転職するための対策方法とは?

コンサルティングファームは現在も人気業種の1つであり、転職/就職ランキングで常に上位にランクインしています。しかし、人気であるが故に内定倍率も高く、特に未経験からコンサルティングファームへの転職を目指す人にとってはハードルを感じるケースも少なくないはずです。

先に結論からお伝えすると、未経験でコンサルティングファームに転職する際に最も重要なポイントは「自分と経歴が近く、コンサルに内定した人の経験談を参考にする」ということです。

私自身も、例に漏れず不安を抱えながら未経験でコンサルティングファームに転職をした身として、自分と近い経歴の人を見つける方法、未経験の場合は何を重視されるのか、どのような対策をすればいいのかについて実体験をもとにご紹介していきます。

未経験からコンサルティングファームへの転職は可能か?難易度は?

結論から言うと、未経験・異業種からのコンサルファームへの転職は可能です。しかも、基本的には殆どのコンサルファームが通年採用を実施しており、いつでも転職するチャンスがあります。私が未経験でコンサルファームに転職した際には中途入社の同期のうち未経験者が80%以上を占めるなど、転職の門戸が広く開かれている業界です。私の同期には、製薬・人材・製造・広告など多種多様な業界からの転職者がいました。

さらに近年はデジタルを筆頭とした領域拡大に注力しているコンサルファームが多く、積極的な人員拡大により採用人数も増加傾向にあります。

しかしながら、その分応募者も増加しているなど倍率は一定の高さにあると考えられるため難易度は決して低いわけではありません。一般的な転職と比較すると、難易度は高い業界なのでしっかりとした対策が必要になります。

未経験の転職で重視されているポイント

未経験のコンサル転職において最も気になることは「選考では何を重視されているのか?」という点だと思います。転職エージェントの方に聞くと、”ポテンシャル採用”といった言葉をよく耳にしますが、コンサルタントのポテンシャルとは何を指すのかがわかりづらい部分があります。

私自身もコンサル転職の際に、地頭・学歴・経歴・年齢・経験業界など様々な変数の中で何を重要視されるのか、具体的にどのような対策が必要なのかがわからず調べ漁った経験があります。

本章では書類選考・面接のそれぞれで重要視されるポイントをご説明します。

書類選考で重要視されているポイント

まず、コンサルへの転職では、志望動機書・職務経歴書・履歴書の3書類を提出する必要があります。その書類選考では下記の3つが特に重要視されます。

  1. 学歴
  2. 職務経歴書のわかりやすさ
  3. 志望動機書の納得感

書類選考については、一般的な転職と同様に足切りとして使われますが、まず見られるのが学歴です。偏差値の基準は各ファームで異なりますが、戦略ファームであれば旧帝大・早慶以上、総合ファームであればMARCH・関関同立以上といった学歴層が内定者のメインボリュームを占めています。これはロジカルシンキングなど一定の地頭力を学歴から計っているからで、コンサルの実務経験が無い未経験者は少なからず学歴を重視されることになります。

次に「職務経歴書のわかりやすさ」は、書類冒頭の職務要約にて”自分が経験してきた業務やアピールポイント”を簡潔に示せていることが重要です。また、各プロジェクトの記載部分についても、まずは実績から記載し、工夫したポイントや内容については箇条書きにするなど読み手目線でのわかりやすさを担保する必要があります。書類通過をジャッジするのは人事部のため、記載内容の質を時間をかけて読むのではなく、短い時間で目を通せるようわかりやすく記載されているものを通過させるケースが多いです。(そもそも、職歴書に記載されているような実績が”コンサルタント目線で高評価に値するものか否か”を現場でコンサルティングしていない人事部が判断するのは非常に難しいのです。)

また「志望動機書の納得感」は、コンサルティング業界を志望する理由が過去経歴を踏まえた論理的な内容になっているかという点です。志望動機の前提として「企業の経営課題を解決したいから志望します」という志望する想いだけではなく、「前職では○○という業務経験を通して、経営課題を解決することの必要性を実感したことから志望します」という理由付けが必要です。その上で、その理由はコンサルタントを志望するほど一定の強い動機として納得感があるのかを論理的に判断されます。

志望動機を作るうえで非常に基本的な部分ですが、動機づけ(理由)が弱くないかという点は客観的な視点で確認することが重要です。

面接で重要視されているポイント

広告代理店転職志望動機

コンサルへの転職選考で最も見られているポイントは”コンサルタント適性があるか”ということです。この”コンサルタント適性”というのは下記3点です。

  1. 「構造化力」
  2. 「対人能力」
  3. 「前職の実績」

「構造化力」とは、論理的思考能力(ロジカルシンキング)に近い能力で、物事を構造的に考える力を意味します。コンサルタントは企業の経営課題を解決することを求められるため、クライアントの現状課題とその原因を正しく理解して、どのような解決策を取るべきか論理的に思考することが必要です。

下記の図はロジックツリーというもので、抽象的な物事(大きな区分)を適切な粒度で分解し、具体的な内容に切り分けを行うことができます。

構造的に考えるとは、上記のように(1)全体像を見極め、その構成要素を明確にする(2)構成要素間の関係性をわかりやすく、適切に整理できる ということになります。

面接では、この構造的な思考力を見極めるために質問されるケースが多いです。

例えば、前職の業務内容・実績をアピールした際に、面接官からその業務で抱えていた課題と実際に行った解決策を聞かれるとします。応募者は質問された課題と解決するためにアクションした内容を伝えた際に「なぜそのアクションを選択したのか?」「他にやり方はなかったか?」「当時のことを改善できるとしたらどういったポイントか?」という質問がされます。これは、応募者の思考プロセス・考え方が重視されている証拠でもあります。

上記質問に対して、構造的な思考ができる人であれば「大きな課題の具体的な原因をA,B,Cに切り分け、最も解決すべき原因をAと特定しました。そのうえで、特定した原因の解決策が1,2,3とあったため、○○という理由で2を選択しました」という回答ができます。

これが、構造化力(ロジカルシンキング)を確認するために面接でよく質問されるパターンの1つとしてあげられます。

 

2つ目は「対人能力」で、具体的には対話相手に合わせたコミュニケーションを取ることができるかという能力です。面接では、面接官の質問に対して適切な速度で回答できるか(切り返しできるか)、対話相手との共通用語で対話できるか(過度な専門用語を使わない)、相手が本当に聞きたいことを汲み取って回答できるかといった点が見られています。

対人能力が重視される理由は、コンサルタントはクライアントの課題解決を行うために、物事を最短で適切な方向に導くためのコミュニケーション力が求められるからです。

 

3つ目は「前職の実績」です。当然、未経験での転職になるためコンサルタントとして即戦力になれるかはそこまで見られていません。重視されているのは、前職ではどのレベルの業務をどのようなポジションで取り組みどのレベルの実績を上げて評価されていたのかという点です。これは、ビジネスマンとしての一般的な基礎能力や業務へのプロフェッショナル思考を見極められています。

何歳までなら可能性が高いのか?

明確に年齢の基準を設定しているコンサルティングファームはありませんが、未経験であれば20代~30代前半での転職が望ましいです。理由としては、コンサルタントの基礎的なスキルを習得するためには一定の期間が必要であり、その後さらに自身の専門性(業界など)を高めるためには若年層のほうが吸収が早く伸びしろも大きい可能性が高いからです。私がコンサルへ転職をした際にも同期は25歳~32歳といった年齢層が殆どを占めていました。

しかし、先述の通り明確な基準は無く、あくまでコンサルタントとして活躍できるか否かが最重要視される業界なので、前職の実績や能力、特定領域での親和性次第では30代後半~40代での未経験入社ができるケースもあります。

コンサルへの未経験転職にはどんな対策が必要か?

転職事前準備

コンサルへの未経験転職を成功させるためには、前述の面接で重視されるポイントに併せて下記2つの対策が必要です。

  1. 論理的思考力トレーニング(ケース面接練習)
  2. 内定獲得ができるアピール実績を知るための情報収集

論理的思考トレーニング(ケース面接練習)

コンサルティングファームの面接を突破するためには、構造的な思考力(論理的思考力)が必須です。面接対策としては、自身の志望動機や転職理由をロジックツリーにして整理するという方法が非常に効果的です。マインドマップなどを使って、「○○だからコンサルティングファームに入社したい」という志望動機に対し、なぜ・なぜ・なぜと深堀させていくことで面接の回答を論理的に整理することができます。

また、外資系コンサルの採用面接では、そうした能力を推し量るために、フェルミ推定やケーススタディが出されることがあります。ケーススタディとは抽象的な設定をもとに、「B社の売上を3年で10倍にする方法」といった課題に対してそれを解決するための施策仮説を出し、面接官との議論をしながら効果的な打ち手を導き出すものです。(※フェルミ推定はケーススタディを行うために必要な基礎的な思考法・考え方です)

自分が志望するコンサルティングファームの選考にケース面接が無かったとしても、コンサルタントとしての論理的思考力を鍛えるために必ず対策しておくことをお勧めします。私はケース面接の参考書を5冊程度買い漁り、毎日1問以上は必ず解くといったルールを自分に課すことで考え方のコツを掴み、通常の面接でも構造的な回答をできるように心掛けていました。

前職実績を適切にアピールするための情報収集

内定を獲得できるレベルのアピール内容を知るためには情報収集が必須です。そのために、転職のSNSや口コミサイトを活用することが非常にお勧めです。オファーを獲得した他人の書類を参考にすることで、「どのような実績をアピールすればオファー獲得できるのか」という基準を把握することができるからです。

現在、転職の口コミサイトではキャリコネ・オープンワーク・転職会議などが有名ですが、これらのサイトは入社後の評判に関する情報がメインとなっているため、選考の口コミを見ることはできません。

そこでおすすめしたいのが「ビズリオ」という転職経験談のSNSです。ビズリオの最大の利点は「内定獲得した人の転職経験談や職務経歴書を閲覧できる」という点です。これは他の口コミサイトと比較しても非常に大きなメリットです。

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転職SNSビズリオの特徴は下記の3つです。

未経験でコンサルへ転職した人の経験談を見れる

ビズリオは、転職経験談をシェアするSNSなのでコンサルファームに転職した人の経験談を見ることができます。「職務経歴書に記載した実績」という投稿では、他人の職務経歴書を見ることができるため、前職実績のアピール方法を作る上で非常に参考になります。

現状はマッキンゼー、BCGといった戦略ファームやデロイト、アクセンチュアなどの総合ファームを中心とした外資系企業のユーザーが多く、コンサルへの転職には非常に適したサービスとなっています。

また、「転職でアピールしたスキル」や「転職にあたっての具体的な準備」というコンテンツも見ることができるため、書類に限らず転職活動を成功させるために使えるサービスとなっています。

自分と近い経歴を持つ人を探せる

2つ目の特徴は、自身と近い経歴を持つ人を探すことができるという点です。つまり、転職前の業種・職種と転職後の業種・職種をセットで検索できるという機能です。

異業種へ未経験転職にあたって悩む事の1つが「自分の経歴でオファー獲得できるのか」という点です。私自身もコンサルへの転職にあたって、通常の口コミサイトやOB訪問をしても、自分とは学歴も経歴も違うため、転職の戦略において参考にしづらいという悩みがありました。

しかしビズリオを使えば、自分と同じ業種・職種からコンサルファームへ転職した人の情報を見ることができるため、非常に参考になります。

気になる人をフォローして手軽に情報収集できる

3つ目の特徴は、SNSとして日常的にビジネス情報を収集できるという点です。ビズリオにはフォローやいいね(ブックマーク)機能があるため、気になるキャリアの人をフォローして日ごろの発信情報を見たり、気になる投稿のリストを作ることができます。

 

トップページに入ると、Twitterのようなタイムラインになっていて、新着順の転職情報を見ることができます。※現在はα版ということで、コンテンツのブックマーク機能などは順次追加されるようです。

タイムラインで気になったコンテンツを閲覧したい場合は、コンテンツカードの「もっと読む」から下記のように閲覧ページで全文を読むことができます。

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未経験で有利になるスキルや資格は?

特別なスキルや資格は必要ありませんが、有利になる資格などはあります。

  1. MBA
  2. 英語力(TOEIC800点以上)
  3. 特定の業界に対する深い知識

上記の3つは未経験で転職する際には選考において加点ポイントとなるスキル・資格の代表的なものです。それぞれについて、有利な理由も踏まえて簡単に解説していきます。

MBA

面接時に取得していると非常に有利になる資格です。MBAが有利になる理由は、経営に関する幅広いテーマについて、体系的に学んだことの証明になるからです。

コンサルティングファームは、クライアントの経営課題を解決することを価値としています。そのため、経営戦略や事業戦略といった分野をMBAで学んでいるという事実は大きな信頼となります。

また、海外の一流大学のMBA(ハーバードなど)を取得している場合、それが最終学歴となるため、学歴という面でも有利になることが多いです。ただ、MBAは留学費用が高いことや、取得するまでに2年という時間を費やす必要があります。

英語系(TOEIC・TOFLE)

入社前に高得点を取得しておくと、非常に有利な資格です。特に、外資系コンサルティングファームはグローバル案件も多く、ビジネスで英語を使える人材はとても高く評価されます。

現状、ビジネスで使えるレベルじゃなかったとしても、TOEICで800点ほど取得していれば、英語の基礎はできていると認識されるため、面接でも有利になります。実は、現役コンサルの中でも全員が英語を使えるわけではないので、TOEICの高得点を持っているだけで選考突破率が高くなったりします。

また、入社後に勉強するよりも入社前に勉強しておくほうが良いです。入社後はプロジェクトで忙しくなり、勉強する時間がなかったり、早く英語を使えるようにしなければというプレッシャーも大きくなるためです。

私の場合はコンサルファーム入社後にTOEICを猛勉強しましたが、コンサルとの両立はかなり辛かったので、面接の時点で話せるようにしておくことが絶対におすすめです。

私がTOEICの点数を2ヶ月半で800点にした方法については、下記でまとめています。

特定の業界に対する深い知識

特定の業界に対する深い知識や業務経験は、未経験の場合でも非常に有利になります。コンサルティングファームはクライアント外部の組織として支援していますが、実際に事業会社の中で業務を行ってきた経験というのは、コンサル入社後も役立つと考えられているからです。

特に、志望するコンサルティングファームが注力している業界や領域の経験がある場合は選考においても評価されるポイントになります。

まとめ

今回は未経験でコンサルティングファームへ転職するための対策や重要視されるポイントについてご紹介しました。未経験・異業種でコンサルファームに転職することは決して容易ではありませんが、重要視されるポイントをしっかり理解して対策をすればオファーを獲得することは可能です。

ご紹介した内容を参考に、ぜひ満足のいく転職活動をして頂くことをお勧めします!