外資系コンサルは激務か?現役コンサルタントが忙しさや残業時間を解説!
皆さんこんにちは。更新すると伝えておきながら、かなりの間隔が空いてしまいました・・申し訳ございません。
今回はありきたりに”コンサルの忙しさ”についてご紹介したいと思います。私がコンサルで働いていると、いつも知人や友人に話すと必ず聞かれることがあります。
「コンサルってやっぱ忙しいの?」
うん、まあね。そりゃ忙しいけどコンサルという一括りで一概に忙しいとは言えません。
そもそも、忙しいの定義というのは人によって違いますしね。
というわけで、今回は忙しいというテーマを分解して実体験を踏まえながらコンサルファームの一端をお話しできればと思います。
コンサルファームの忙しさを左右する要素とは?
多少誤解されている方もいるかもしれませんが、コンサルファームと言えども全員が深夜3時まで働いて・・・なんてことはありません。
そのため、一概に忙しさは語れないということをお伝えしました。
「じゃあどういう人、時期、ケースだったら忙しいのよ!」ということをこの章ではお話しします。
とは言え、ざっくり何時くらいか知りたいという方もいると思います。
全社的にはわかりませんが、私の平均帰宅時間は21時〜22時です。
はい、想像よりは全然早いと思います。なぜなら当時のプロジェクトが忙しくなかったからです。
直近のコンサルティングファームは依然と比較して激務度合いが低くなってきていると感じます。もちろん、18時定時で帰宅できるなんてことはありませんが、毎日深夜2時~3時まで勤務するなどの激務労働はかなり減ってきています。
話を戻すと、コンサルティングファームの忙しさを左右する要素は複数あります。
ざっと羅列すると下記のようなところでしょうか。
- ユニット(部門)
- プロジェクトの内容
- プロジェクトのフェーズ
- ポジション(役職)
詳しくは後々の章でお話ししますが、おそらく上記が忙しさを決定する要素です。
”プロジェクトの内容”という切り口は、”ユニット”や”プロジェクトのフェーズ”にも影響されるのでMECEには分解できていませんが悪しからず。
というのも、プロジェクトというのはユニット(部門)に内包されているものの、忙しいユニットでも忙しくないプロジェクトが存在しています。
逆も然りです。そのため、この切り口にしました。
ちなみに、一般的には年度終わりの3月は忙しいなど「時期」というのも忙しさを決める要素に入るかと思いますがコンサルにはあまり関係ありません。
この後、前述の4つについて書きます。
ユニット(部門)
激務度はユニット/部門によって変わります。
例えば、StrategyやM&Aといったユニットは遅くなりがちな傾向があります。
なぜなら、短期間で着地させないといけないプロジェクトが多いからです。
上記のような戦略系のユニットは、2〜3ヶ月という非常に納期が短いプロジェクトが多いです。
それこそ、”〇〇社の事業戦略を再構築する”とか”〇〇社のM&A前の支援をする(デューデリetc..)”とかですね。
勿論、そういった短期間ですのでクライアント先には常駐しないことが多いです。
ちなみに私の知り合いで戦略のユニットにいる方とこないだ話した時に、先週の平均睡眠時間が3時間だったと聞きました。
一方、テクノロジーやインダストリー系のユニットは比較的ホワイトな印象です。
クライアント先にも常駐することが多く、プロジェクト期間は1年や2年といった長いものが結構あります。
比較的早い理由としては、前述したようにプロジェクト期間が長いためスケジュールには割と余裕があることや、クライアント先に常駐していて関係性が出来上がっているのでクライアントの目線も緩くなっているというのはあるかもしれません。
時と場合によりますが、ユニット毎の帰宅時間は下記のような印象です。
※幅を持たせておきます。
- コンピテンシーの一部ユニットStrategy、M&A系: 21時〜3時
- それ以外のコンピテンシーユニットHC、Technology、CRM、SCMなど:18時〜24時
- インダストリーの一部ユニット通信メディア、製造、リテール:20時〜1時
- それ以外のインダストリーユニット金融、公共、エネルギーなど:19時〜24時
プロジェクトの内容
プロジェクト(以下PJ)の内容は言わずもがな、激務度に影響します。
先ほどユニットでの切り口で話をしましたが、やはり忙しさに最も影響するのはPJの内容です。
同じユニットでも、忙しいPJもあればそうでないものがあります。
ではどういったものが忙しいのかといえば、短期間で戦略を構築するなどが最も忙しいです。
その理由は下記があげられます。
- そもそもプロジェクト納期までの期間が短いこと
- テーマが上流で大きいケースが多く、業務量・範囲が広いこと
- クライアントのカウンターパートがそれなりの役職の人であり、求められるレベルが非常に高いため手を抜けないこと(どれもそうか・・)
逆に、どういったPJなら忙しさは低減するのかということですが、これはやはりロングスパンで常駐などをしているものです。
例えば、
- クライアントの一部門のオペレーション改革をする、
- クライアントの社内システムを導入する
などシステム系やオペレーション改革系は早いイメージがありますね。
こういったPJは1〜2年、長い場合は3〜5年といったものがあるので局所的に忙しいタイミングはあっても均してみると比較的に早めに帰宅ができるでしょう。
プロジェクトのフェーズ
PJの内容とも関連しますが、そのPJはどういったフェーズなのか大きく影響します。
例えば、
「プロジェクトの内容」で前述したオペレーション改革系のPJに関しても全体的には忙しくないですが、PJ立ち上げのタイミングは非常に忙しかったりします。
それこそ帰宅時間が1時や2時といったこともあります。
何故なら、立ち上げのタイミングというのは色々と整っていないため不測の事態が多々発生し、オンスケジュールで進めるためにその日中に対応しなければならないなどがあるからです。
特にオペレーション改革系は最初にレギュレーションを組んだりと、細かい作業が多いため立ち上げ期は忙しいのですね。
逆に立ち上げが過ぎてしまえば割と一定の時間に帰れるようになるとも言えます。
戦略系の案件は、2〜3ヶ月の案件が多いのでどうしても全体的に忙しくなりがちです。
もちろん1ヶ月目と3ヶ月目の作業内容というのは異なってきます。
例えば1ヶ月目はクライアントのステークホルダーにインタビューをして定性的な情報を集めたり、外部データから定量的な材料を収集するなど仮説を検証・分析する系のタスクが多いです。
逆に3ヶ月目は成果物(パワーポイントなどの資料)を仕上げていくという段階に入ることが多いです。
(とは言え、やはり初期仮説が誤っていてストーリーを修正していくというのは頻繁に発生しますが)
なので3ヶ月間走りっぱなしってことも少なくないわけです。
何れにしても、長期間のPJは特にフェーズが影響してくるということですね。
ポジション(役職)
最後に、ポジションです。
これはコンサルに限った話ではないのでなんとなくイメージできるかもしれませんが、通常のスタッフよりもマネジャー以上の方が忙しいです。
理由はいくつかあります。
- 通常のPJ以外にも提案活動をしなければならない
- スタッフの成果物のレビューをしなければならない
- プロジェクト管理やクライアントとの急なMTGが入る
まあマネジャー以上でも早く帰宅している人もいますし、極論本人のやる気次第で稼働率は変わってきますね。
まとめ
そんな感じで、コンサルの忙しさについて紹介しました。
帰宅時間だけで忙しさを判断するのは難しいですが、やはり気になるポイントだと思います。
こういった内部の情報というのは、あまりエージェントは知りません。
僕も色々聞いたのですが、濁されたり、教えてくれたものの入社した後に知った実情は異なっていたりなどが多かったです。
これから転職活動をする人や現在している人などは、できればその会社の同じユニットで働いている人に情報を聞きましょう。
情報を制すものが転職活動を制すということですね。
そんな感じで次回は早めに更新できるようにしたいと思います。