アクセンチュア(Accenture)の平均年収
アクセンチュアの平均年収は約900万~1,000万/歳と推定されています。
新卒で入社した場合の初任給は約430万、30歳前後で約900万に到達するケースが多いです。
これは、アクセンチュアに勤める知人にも確認しているため参考値として正確なものに近いでしょう。
アクセンチュアの年収に関しては、コンサルファームの中で特別高いというほどではありません。
アクセンチュアは世界で200以上の都市に拠点を持ち、社員数は約40万人という世界最大のコンサルティングファームです。
国内でも約8000人の社員数が在籍しており、総合コンサルファーム・ITコンサルファームとして、新卒や中途ともに人気の高いコンサルファームです。
そんなアクセンチュアの年収水準は、同じ総合コンサルのBIG4と比較をすると、3~4番目くらいに位置しています。
その理由は、アクセンチュアがITコンサル案件が多く、戦略コンサルやビジネスコンサルよりも低単価でクライアントと契約していることから、年収もそこまで高くならないためです。
また、アクセンチュアは年俸制となっており、いわゆるボーナスという賞与は支給されません。
その代わりに、パフォーマンスに応じた報酬と残業代はほとんどのケースで支給されることになっており、働いた分だけ年収が上がる仕組みになっています。(最近は残業時間規制があります)
そのため、ベース年収+残業代が最終的にもらえる年収額となります。
アクセンチュア(Accenture)の役職別年収
役職 | 年次(順調推移) | 年収(想定) |
アナリスト | 1年目~3年目 | 430万円~600万円 |
コンサルタント | 3年目~5年目 | 600万円~800万円 |
マネージャー | 5年目~8年目 | 800万円~1,200万円 |
シニアマネージャー | 8年目~ | 1,200万円~1,500万円 |
マネジングディレクター | 2,000万円~ |
アクセンチュアは5ランクの役職となっており、約2~3年単位で昇格していく仕組みになっています。
新卒か第二新卒で入社する場合は、アナリストという役職からスタートするため、年収は430万+残業代になります。
・ビジネスコンサルタント職/デジタルコンサルタント職
初年度年俸 4,300,000円出所:リクナビ公式HP
中途の場合は、コンサルタントからのスタートが多いので600万+残業代が年収です。
前述のとおり、アクセンチュアは入社5年でマネジャーにあがるなど、他ファームや一般企業と比べて昇進が非常に早いです。
その一方で、バリューを出せていない場合は4〜5年ほど同じランクにとどまるケースもあります。
特に、アクセンチュアは総合コンサルファームの中でもアップオアアウトな風潮が強く、実力が出し切れずに昇格できない状態が続くと、他部署に異動になったり、プロジェクトにアサインされなくなります。
私の知人は1.5年でアナリストからコンサルタントに昇格しており、マネジャーも2年くらいでなることを目指しているようです。
以上にように、BIG4と比較をしても、アップオアアウトなど実力面で厳しく評価される傾向があります。
アクセンチュア(Accenture)のボーナス・賞与
アクセンチュアには一般的なボーナス(賞与)が存在しません。
その代わりに、パフォーマンスや業績に応じた報酬が支給されることになっています。
昇給などが行われる12月にパフォーマンス(評価)に応じたインセンティブ給が支給される仕組みです。
アクセンチュアでは、市場競争力のある報酬制度を提供します。
- 所属グループ/キャリアレベル/評価に応じ、業績賞与、パフォーマンス報酬、シェアオプション付与などの制度があります。
- 従業員株式購入プラン: アクセンチュアの株式を社員が割引価格で購入できます。
- Recognition & Awards Program:日々の業務において、感謝を伝えたい場面、高い貢献を認知した場面において、各個人がE-cardを送付することができます。また、期待を上回る貢献をした個人またはチームに対し、所属グループからギフトに交換可能なポイントを贈呈します。
出所:アクセンチュア公式HP(https://www.accenture.com/jp-ja/careers/your-future-rewards-benefits)
ただし、入社初年度の場合や、パフォーマンスが著しく低い場合はもらえないため注意が必要です。
最終的なトータルの年収額は、役職に応じたベース年収+残業代+パフォーマンス給になります。
例えば、年収600万のコンサルタント職位の年収は、600万〜800万が相場です。
アクセンチュア(Accenture)の残業代制度
アクセンチュアは、残業代が全額もらえる仕組みになっています。
コンサルファームでは、残業代が支給されるところが少ないため、アクセンチュアは非常に珍しいファームです。
1時間当たりの時給はわかりませんが、年俸に残業見込みが含まれていないため、残業をした分だけ年収に上乗せされます。
しかし、アクセンチュアは2015年以降は働き方改革を大きく推進しており、基本的には40時間/月が上限となりました。
アクセンチュアは、コンサルファームの中でも働き方改革やダイバーシティ推進を積極的に行っています。
日経新聞でも、社員の平均残業時間は1時間/日と記載されています。
かなりのホワイトです。
社員1人当たりの残業時間は1日平均1時間、離職率は以前の2分の1以下に。働きやすい職場への変身により採用も進み、売上高は4期連続で2ケタ成長を続けている。
出所:日経新聞(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25494590Q8A110C1000000/)
そのため、残業代は40時間分までしかもらえないという認識でいるのが良いと思います。
私の知人も、残業時間が制限されてから年収が大きく減ったという話をしていました。
アクセンチュア(Accenture)の福利厚生制度
各種保険 | 雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険
財形貯蓄制度、退職年金制度、確定拠出年金制度、長期収入所得補償、各種法人会員及び契約施設・ホテル、各種クラブ活動 |
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諸手当 | 超過勤務手当、深夜勤務・休日勤務手当、出張手当、通勤費実費支給、住宅手当 |
休暇 | 完全週休2日制(土曜日・日曜日)、祝日、年末年始、年次有給休暇 (初年度12日(マネジャー以上は20日)、1時間単位で取得可能)、リフレッシュ休暇(勤続10年を経過した社員に与えられる休暇)、傷病休暇、生理休暇、結婚・忌引休暇(ライフ・パートナーの場合含む)、ボランティア休暇、特別休暇 など |
その他 | 産業医による健康相談室、カウンセリング支援制度、カフェテリアプラン、定期健康診断 |
出所:アクセンチュア公式HP(https://www.accenture.com/jp-ja/careers/your-future-rewards-benefits)
アクセンチュアの福利厚生は、コンサルファームの中でも非常に充実していると言えます。
特に、下記に関しては他ファームと比較して優れている制度です。
- 住宅手当
- ベビーシッター手当
住宅手当は、マネジャー未満、且つ実家暮らしの場合は1万円/月、マネジャー未満、且つ一人暮らしの場合は3万円/月が支給されます。
コンサルティングファームは、基本的に住宅手当などの福利は無いケースがほとんどなので、非常に珍しいファームです。
また、年齢の低い子供がいる社員に関しては、ベビーシッター手当というものがあります。
これは、ベビーシッターの初期費用100%、利用費50% (上限2万円/月)を会社が負担してくれるという制度です。
前述のとおり、アクセンチュアは働き方改革を推進しており、2025年までに男女比率を均等にする目標を設定しています。
現在アクセンチュアでは、グローバル全体で約15万人の女性社員(社員数のおよそ40%)が働いています。これまでアクセンチュアでは、ジェンダーダイバーシティの実現に向けて、複数の目標値を設定してきました。
- 2017年までに新入社員の40%を女性にすることを目指す活動を推進した結果、1年前倒しで達成
- 2016年に、マネジング・ディレクター(経営幹部)に昇進した女性比率は過去最高の30%
- グローバル全体の女性マネジング・ディレクターの比率を2020年までに25%に引き上げる目標を設定
出所:アクセンチュア公式HP(https://www.accenture.com/jp-ja/company-news-releases-20170626)
そのため、育児と仕事を両立しやすい制度を導入しており、女性が働きやすい環境になっています。
その他の特徴として、「自社株を15%OFFで購入できる」という従業員株式購入プランがあります。
アクセンチュア(Accenture)の転職に強いエージェント
アクセンチュアの転職に強いエージェントをご紹介します。
尚、アクセンチュアのエージェントに関しては下記でも詳しくご説明しています。
アクシス(AXIS)コンサルティング
アクシスコンサルティングは総合ファームへの転職に非常に強いエージェントです。
コンサル専門の転職エージェントとして、大手3番手ほどで、アクセンチュア・デロイト・PwC・アビームなど総合系ファームへの転職支援実績が豊富です。
総合評価 | |
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アクセンチュア転職に強い理由 | アクシスコンサルティングがアクセンチュアの転職に強い最大の理由は、アクセンチュアを含む総合系ファームへの転職支援実績が圧倒的に多いことです。
転職支援実績が豊富であることから、下記のようなメリットを享受することができます。
アクセンチュアの選考では、ケース面接を実施されることが多いです。 ケース面接は、過去の出題を見るなど対策をしないと攻略がとても難しいです。 しかし、アクシスはアクセンチュアへの転職支援実績が非常に多いので、ケース問題の傾向や、面接の質問内容などに合わせた対策を行ってくれることがあります。 2点目については、アクシスコンサルティングのアクセンチュアへの転職支援実績が多いことから、アクセンチュアの採用担当者との繋がりが非常に強いと言われています。 仮に転職者が面接で当落選上にいる場合、アクシスが転職者を強く推薦(プッシュ)することでオファーに至るというケースが多くあります。 こういった理由から、アクシスコンサルティングはアクセンチュアへの転職に強いエージェントとされています。 |
アクシスの強み・メリット |
アクシスコンサルティングを使うメリットは、下記の2点です。
アクシスコンサルは、書類添削や選考対策など、ファームごとの傾向を踏まえて対策を行ってくれます。 コンサル専門エージェントの最大手では無い分、1人1人へのサポートが手厚いと評判です。 書類添削はもちろんですが、模擬面接等も行ってくれます。 2週間に1回などで行ってくれるケースもあるため、面接慣れや自身の棚卸しをすることができます。
また、もう1つの強みは、総合コンサルファームとの繋がりが非常に強いことです。 アクセンチュア、デロイト、PwCなどへの転職実績が豊富で、ファームの人事担当者とも繋がりが強いです。 そのため、面接後にアクシスコンサルが応募者をプッシュすることで内定に至るケースが多々あります。 |
リクルートエージェント
転職業界の最大手エージェントです。
大手エージェントは、コンサルに強くないイメージがありますが、実はコンサルティング業界専門部署があるなど、中規模のコンサル専門エージェントよりも総合ファームの転職実績が豊富です。
総合評価 | |
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アクセンチュア転職に強い理由 | リクルートがアクセンチュアへの転職に強い理由は、アクシスと同様にアビームへの転職支援実績が豊富であるためです。
また、リクルートエージェント経由でアクセンチュアに応募する人数はとても多いため、アクセンチュアの採用状況や面接の質問内容などの情報が入ってきやすいというのも理由としてあげられます。 また、リクルートエージェントにはコンサル対策用の専門部署があり、総合系ファームの情報などが多く集まっています。 そのため、アクセンチュアと他BIG4やアビームを比較した際の、アクセンチュアの特徴や強みなども教えてもらうことができます。 |
リクルートの強み・メリット |
リクルートエージェントの最大の強みは、以下の2点です。
前述の通り、リクルートは大手エージェントですが、コンサル業界の専門部署があるためコンサル対策に特化した支援を受けることができます。 私の同期でも、5人中3人がリクルートエージェント経由でコンサルに転職してきています。 特に総合コンサルは採用人数が多い分、転職実績も豊富となっており、選考対策も総合コンサルに特化した支援を受けることができます。 また、転職エージェントの最大手であるため、他業界の転職ノウハウも豊富です。 大手エージェントは専門性が無いように思われがちですが、中規模のコンサル専門エージェントよりもコンサル転職の実績といった面で、非常に安定感があります。 |
まとめ
今回は、デロイトトーマツコンサルティングの年収・給与について役職別にご紹介しました。
コンサルへの転職を検討する際に、年収がどのくらいになるのかは非常に重要な要素です。
また、残業代や福利厚生制度に関しても他コンサルと比較する上では検討すべき事項になるでしょう。
今回ご紹介した内容を参考に、悔いのない転職活動をして頂ければと思います。